【アクタージュ】ネタバレ36話と感想!巌のほんとうの幸とは?
10月6日に発売された週間少年ジャンプで連載中の【アクタージュ act-age】の36話感想とネタバレになります。
前回話では巌裕次郎の秘密を知ってしまい公演まで時間がないというにも関わらず集中力が欠けてしまう景。舞台のクオリティーを上げるために自分の余命までもを長く共にした舞台員に隠そうとする巌の行動に景は本当にこれでいいのかととまどっていたのであった。
そんな状態の景に大黒天スタジオの黒山は景が演じる銀河鉄道の夜のあらすじと主人公カムパネルラの考え方について話す。カムパネルラと巌の考え方は似ており「ほんとうにいいこと」さえしていれば残された人は許してくれるだろうという考えであると黒山は言います。
そうして巌がやろうとしている”ほんとうにいいこと=最高の舞台劇団員に演じさせる”を達成させるために黒山は景に「覚悟を決めろ」とアドバイスするのであった。
一方そのころ巌は病気の影響で家で倒れていたのであった。
目次
【アクタージュ】ネタバレ36話!巌のほんとうの幸とは?
巌の家にて
黒山からアドバイスをもらった翌朝、夜凪は巌の家を訪れていた。
家の入り口にある玄関チャイムを鳴らしても一切でない巌。異変に気付いた景は入り口が開いていたので家に上がると巌が倒れていた。
「巌さん!!」
と叫ぶ夜凪に「あ?なんだ」とむくりと起き上がる巌。紛らわしいから床で寝るなと怒りそうになる景に「紛らわしいもなにも正真正銘 俺は今ガンの痛みで倒れていたんだよ」と冷静に状況を説明した巌。
夜凪はすぐさま巌をおぶって病院に連れていこうとする。「アホか朝っぱらから騒がしいなお前」という巌に舞台が始まる前に死んでしまったら困ると夜凪は言う。
「ふ」
と巌は笑い「まだ死なねぇよ」と言う。
ガンは末期であり医者に行ったところで抗がん剤で治療を受けながら死を待つだけだと巌。演出家として最後まで舞台を見届けるにはこうして痛みに耐えながら過ごすしかないと言います。
景は一瞬驚くが「わかった」と素直に受け入れる。
景がここに来たのは黒山から住所を聞いたからでありもっと話をききたいと言う。
「今日から本番までずっと巌さんといるわ」
その言葉を聞いた時に巌は目を閉じて
「…ああ勝手にしろ」
と言った。
自分の死が近いことを知ってから”ありがとう”という言葉を口にしたくなることが増えた。だが演出家が役者に感謝を口にしていいのは公演後だと決まっていると巌。
巌が願いを達成するために舞台員に勝手な行動をとってしまったが夜凪はそんな巌を理解してついて来てくれたことにおそらく「ありがとう」と言いたかったのだと思われます。
本番まで残り僅かの劇団
シーンは劇団での稽古。本番が近くなるにつれて劇団員に巌は激を飛ばす。
「アキラぁ!!いつまで格好つけてんだテメェ!!その芝居やめろつってんだ!!」
とアキラに叫ぶ巌。
「つけてません!格好なんて!!」というアキラに「自分の状態に自覚的になれ!」と飛ばす巌。
「また始まったな」と横で見ていた劇団員。七生は意外にアキラは巌とやり合っていると冷静。亀は「アキラのクセにな」と言う。
「亀テメェも集中力にムラがあんだよ!!」
と亀に激を飛ばす巌。「あっ!!うっす!!」という亀に「”場当たり”だぞ本番だと思ってやれぇ!!」
場当たり:本番と同じ状況でやる稽古。照明や音響など裏方の動きを確認するためのものでもある
「七生芝居が分かりやす過ぎる!!客バカにしてんのか!」
分かっているという七生に「分かってねえから言ってんだろうが!!」と叫ぶ巌。
もう一度やるから見ててという七生に当たりまえだ早くやれと言う。
こいつらがいるからどんな激痛にも耐えられる。痛み止めなんかよりも強い薬だと巌。
夜凪は巌の状態を見て少し休んだ方が言いと近づくが巌は「お前のカムパネルラはまだ生者のままだぞ 人に気ぃ遣ってる場合か?」と夜凪にも激を飛ばす。
「本番まで5日を切った いつ死者になるんだ」
と言う巌に夜凪も「うん ごめんなさい」と言う。
巌はこれまでの自分を振り返る。
自分を恐れて逃げていった役者は数知れない。芝居芝居で家庭を省みない巌に家族も愛想を尽かせて出ていったと語る。巌の舞台を最後に役者をやめた天才女優もいた。とアキラの母を思い出す。
巌は今の劇団員たちが入団してきた時のことを思い出していた。
亀「志望動機スか?そんなの巌裕次郎の劇団だからってだけスよ」
七生「巌さんの舞台を観て…私も役者になりたい…なるって決めたの」
阿良也「….役者?」
ああスカウトだよ。正直な良い目をしていると幼少期の阿良也をスカウトした時のことを思い出す。
「それでもまだ演劇を続けているろくでなしが俺だ ろくな死に方は出来ないと思っていた」と自身を振り返る。
黒山が巌の所に訪れたことも思い出す。黒山「星アリサの再来だ きっとあんたの最後の舞台にふさわしい女優になる 名前は夜凪景」。
懲りずに若い才能にがめつく喰いつき俺は”ほんとうの幸”とは程遠い人間だと—
巌は銀河鉄道の夜のカムパネルラのセリフを振り返る。
『僕はお母さんがほんとうに幸せになるならどんなことでもする』
『でもほんとうの幸ってなんだろう』
『なにがしあわせかわからないです』
巌は自分の表現したい演劇についてきてくれる仲間と共に演劇について語りご飯を食べる日常に幸せを感じていたのであった。
「ああ これが幸せか」
巌さん、、、
夜凪はそんな巌を見て静かに驚く。亀は「巌さん何かいった?」と聞くが巌は「あ?何が?」と自分がつぶやいたことを自覚していなかった。
明日から公演の初日。劇団員の芝居は日に日に良くなっていっていると巌は立ち上がって皆に言う。そして公演は明日から数十日続く。
「進化し続ける芝居こそ演劇だ ここからは俺の想像を超える芝居をし続けろ」
「明日からは思う存分演じろ」
という巌の激励に劇団員は立ち上がって答える。
阿良也は夜凪に巌とどんな役作りしていたかは知らないがとてもよくなったと思うと言う。
「迷いがないのが良い」
夜凪はありがとうと阿良也に行った。
”銀河鉄道の夜”公演初日
「明神阿良也と夜凪が共演…冗談みたいな光景だな」
と夜凪が映画ですあいらんどにて共演した烏山武光。
なつかしいキャラクター
「久しぶりだな」と現れたのが同じく共演した真咲と茜。かなり大きい舞台を見て真咲は夜凪を心配するも武光は「まあ問題ないだろ夜凪だしな」と言う。
他にはアキラが出演するためか”ですあいらんど”で共演したファン1号木梨やスターズの俳優達、スタッフたちも見に来ていた。
もちろん大黒天スタジオの柊さんと夜凪の妹弟も。黒山は用事があるらしく後からくるようだ。柊さんは体を震わせながら夜凪の心配をするがレイから最近おかーさんみたいと言われてしまう。
「えっ…だよね…私 今が一番いい時なのにやばいよね…」とレイから言われたことを重く受け止める柊さん。
ですあいらんどの監督手塚も来ており手塚はスターズの社長アリサが来ていることに驚いた。
「あー これは意外だ 息子の初舞台を観に…なんて柄でもないでしょうに」
千世子もいる!
舞台の控室
アキラは深呼吸しながら気持ちを落ち着かせていた。そんなアキラを見て亀は「緊張してんな 女でも来るのかよ」と聞く。アキラは女と言えば女ですねと答えた。
「フーン」と亀。
亀はずっと思っていたことがあるらしくツラが良くて人気があるのは俺とキャラが被っていると言います。
アキラ「…………………..」。
”は?頭大丈夫?”というのが顔に出ていると亀。
「その調子で全部顔に出して行こうぜ どうせ俺らは似たもの同士 いくら取り繕ってもダセーんだからよ」
とアキラにリラックできるような言葉をかけるのであった。
一方阿良也はパイプ椅子の上で半目になりながら集中している。
そんな姿を見て劇団員はもう三時間もあの状態であるとのこと。「慣れないわアラヤのアレ」。集中しているから声をかけるなと他の劇団員は言います。
七生は慌てて入ってくる。巌が来ていないことを心配しているようだ。
「ねぇ 巌さん見なかった?いつも誰よりも早く小屋入りするのに」
「おかしいよ 景もまだ来てないし」
そんな状態の時に景が控室にやってくる。
「皆 きいて」
「巌さんは来れない」
景は絶妙な表情で劇団員に伝えるのであった。
巌さん、、、まじか、、、
【アクタージュ】ネタバレ36話の感想!
巌がこれまで歩んだ演劇人生と、とうとう劇団の本番を迎える展開になった今回のアクタージュ。
いや~~~まじで面白いです!(毎回言ってる)。
デスアイランド編もかなり面白かったのですが銀河鉄道の夜編も本番を向かえるまで全話通してずっと面白い展開が続いていました。特に前回話と合わせて今回話では巌裕次郎のキャラクターが深堀されて、しかも余命僅かという展開。
個人的に人が亡くなったり、キャラが覚醒したりなど予想できない展開が来ると面白いと思っちゃうんですよね。そんなわけでジャンプ今週号のハンターハンターと約束のネバーランドの展開は面白かったです。
次どんな展開になるのだろう?とずっと思わせてくれたアクタージュはやっぱ面白いです。
次回話のジャンプが楽しみです。
星アリサが来た理由は?
アキラの母でスターズの社長星アリサと巌の関係は何かしらあったのは分かっていましたが長らく不明でした。しかし今回話で少し情報が出ましたね。
巌はアキラを劇団に入れたことについてはアリサへの罪滅ぼしと言っていましたが今回話では”巌の舞台を最後に役者をやめた天才女優”として巌の回想でアリサが出てきました。
アリサのキャラクターとしては度重なるプレッシャーによって心を壊されてしまい女優をやめた人物。自分のような役者を生み出さないようにするためにスターズを作り上げた人です。
なのでアリサが舞台に来たのは息子のアキラではなく巌の最後の舞台であるから来たのだと思われます。
次回話にて巌が作り上げた演劇とアキラを見てアリサは何を思うのか注目したいところ。
巌のほんとうの幸
銀河鉄道の夜の一つのテーマでもあり主人公カムパネルラの「ほんとうの幸ってなんだろう」というセリフ。銀河鉄道の夜は宮沢賢治が亡くなる間際に作られた作品でありカムパネルラの”ほんとうの幸”は自己犠牲をしてでも他の人が幸せであれば自分も幸せという解釈があります。
今回話では巌の幸せとは仲間と共に集まり食事をしているといういつもの何気ない風景に対して”ほんとうの幸”を感じていました。
このシーンまじで良くないですか??
控室に入ってきた夜凪の最後の表情的にもう巌は亡くなっているかもうほとんど意識が無い状態だと思います。
夜凪がどうするのか?前回話で黒山に言われた「巌裕次郎となり皆を引っ張っていけ」という言葉が現実になるのかもしれません。
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